2011年9月29日木曜日

バカな営業がブラック企業を産み日本をダメにする

本物の営業マンは業務のことを良く知っています。
請ける仕事の内容の問題点や実現可能か不可能か、必要な人数、時間、費用等、よく吟味した上で余裕を持った納期で受注するはずです。
そして、無茶な要求が来た場合、それは無理だとハッキリ言います。
それでも請けないといけないような場合は、費用・納期の見直し等、従業員の負担を考えて最大限の交渉をします。
クライアントであってもケンカするくらいの力強さを持っています。

これは当然と言えば当然のことですが、こんな営業マンは非常に少ないと思います。

実際のところ「Noと言わない営業マン」が非常に多いのではないでしょうか。
そんな奴に限って業務知識が足りなかったり、取るだけとってあとは丸投げだったり、仕事をする側の負担を考えずに無茶な納期で受注したりするタイプだったりします。

業務を知らない人間が営業だとえらいことになります。
その案件が実現可能かどうかの判断もできないのに、無茶な納期で請けたりします。
こういう営業マンの共通点は、「〜するだけ」と仕事の内容を簡単に捉えています。
その「〜する」ということが、口で言うのは簡単だけど実現は困難な場合もあります。
こういう何も知らない営業マンが言う「〜するだけ」は大半が実現可能とはいえ困難なものの場合が多いです。

こんなバカな営業マンが、「無茶な内容」「無茶な費用」「無茶な納期」で仕事を請けてきて、それを「無茶な労働」で何とかしている会社がブラック企業なんだと思います。
過労で低賃金な日本を作っている1つの原因だと思います。

こういう問題を解決するには、まず「定時上がりを徹底する」ことだと思います。
経営者が何と言おうと、納期が何だろうと、従業員が徹底して定時に帰るようにするべきです。
無茶な仕事を取ってきた営業に責任を押し付ければいいんです。

実は納期なんて何とでもなる場合が多いです。
結局はクライアントとの話し合いなので、間に合わないなら間に合わないで、しっかりと話しあえば済む問題です。
納期を重視するのは実は経営者や営業の方で、1つでも多くの仕事をこなして儲ける為の制限みたいなもんです。

従業員が一致団結して、定時上がりするようにすれば、それを想定した仕事の請け方をしないといけなくなります。
当然、本当に切羽詰まった案件なら残業も必要になりますが、それでも「手当を払わないなら帰る」という考えを貫かないといけません。
そうすれば、きつい納期の案件は残業手当も考慮した費用設定にしないといけなくなります。

基本的に従業員はクライアントと交渉することはできません。
それなら、営業や経営者に対して行動を起こすしか方法はないんです。

「社員満足度の高い会社ほど営業成績が高い」と言われますが、バカな営業は「顧客満足度」ばかりを重視します。
従業員が今の環境に不満なら、「自分自身で満足できる環境を作る為に行動する」しかないんです。
その結果、会社自体ががより良くなる可能性があるはずです。

従業員はただ仕事をこなすだけの機械人間になってはいけません。
時には反発して、自らの労働環境をより良いものに変えていかないといけないと思います。
その輪が広がれば、日本全体の労働環境が改善されていくと思います。

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