2011年4月2日土曜日

完璧主義に苦しむ国

過去にワークシェアリングとか言ってた人がいました。
僕は結構良い考えだと思うんですけど、完璧主義で技術大国の日本ではやっぱり中途半端な仕事はダメなんでしょうか。あまりそういう考え方は受け入れられなかったようです。

完璧主義というのは経営者にとって重要なことかもしれませんが、労働者にとってこれほどキツイものはありません。

例えばJRの脱線事故なんかは完璧主義が災いした事故だと思います。
加害者の運転手が許されるわけはありませんが、その状況を作ったのは間違いなくプレッシャーを与え続けた会社の上司です。
でも、もっと大きく考えると、1分の遅刻も許さない日本の社会全体が生んだ事故なのかもしれません。

バスや電車が時間通りに来るからこそ、1分の遅刻も許されないんです。
もしバスや電車の遅れで遅刻しようものなら、遅延届をもらう為に列を作ってさらに出社が遅れるなんて本末転倒なことが起こります。
もうちょっと交通機関は時間にルーズになった方が逆に良いのかもしれませんし、社会全体が5分や10分の遅れくらいでゴチャゴチャと言わないようにならないといけません。

本当に時間を守らないといけない時ならしっかり目が覚めます。
何も無い時くらいのんびりさせてもらいたいですね。

時間に限ったことだけではないですが、本当に何事も完璧を求められます。
そのおかげで日本は住みやすい国になっていると思います。
でも、その裏では完璧な仕事をこなさないといけないプレッシャーに押しつぶされそうな労働者がいるわけです。
多少の不便を受け入れてでも、労働者の精神的な重圧を開放してあげる方向に向かわないと、ちょっとしたズレからJRの脱線事故のようなことがまた起こるかもしれません。

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